パリ五輪もあって最近バレーボールを見る機会が増えた人も多いのではないでしょうか。
テレビでプロの試合を見ていて少しずつルールへの理解も深まって来ている方も多いと思います。
ですが、バレーボールのルールは多岐にわたっており、特に小学生に関しては独自のルールがあります。
そこで、今回は一般バレーと小学生バレーではどのようなルールの違いがあるのかを確認していきます。
結論から言ってしまうと、小学生バレーボールの独自のルールは
- フリーポジション制を採用している
- ダブルコンタクトOK
- パッシングNG
となっています。
小学生のお子さんを持つ親御さんはもちろん、年齢が低いことでどのような違いがあるのかを知っておくことで、今活躍しているプロの選手たちの見方も変わってくるかもしれませんよ。
[スポンサーリンク]目次
小学生バレーボールの基本的内容の違い
小学生のバレーボールのルールの違いに入る前に、ボールのサイズやコートの広さといった基本的な違いがありますので、まずはこちらをみていきましょう。
ボールのサイズ
小学生が行うバレーボールは、ボールのサイズから違います。
小学生は「4号軽量球」というサイズのボールを使用します。
中学生やママさんバレーも4号球を使いますので大きさは同じなのですが、重さが20~40g程度軽いんですね。なので、小学生でも扱いやすいんです。
練習も試合と同様、同じものを使わないと感覚が変わってしまうので、小学生のお子さんがいる親御さんは、仮に購入となった場合は「4号軽量球」のものを用意するようにしてくださいね。
コートの広さ
小学生が行うバレーボールは、コートの広さも違ってきます。
一般的な、バレーボールコートのサイズは9m×9mの四方になっていますが、小学生の場合は8m×8mと全体的に小さめの作りになっています。
大人に比べて、成長段階にある小学生は体が小さい生徒もいるので、妥当な広さだと思います。
ネットの高さ
コートの広さが違えば、当然ネットの高さも異なります。
バレーボールの試合でのネットの高さは、一般男子では2m43cm、一般女子で2m24cmですが小学生の場合、男女共有で2mジャストで設定されております。
男子に関しては40cm以上も違いがあるので、この差はかなり大きいと思います。
また男女で高さが共通なのは、小学生のうちは男女でそこまで平均身長に差がないためだと思われます。
大人になると身長に差が出やすくなってくるので、この設定もとても理に適っていると思います。
得点について
小学生のバレーボールは、試合の勝敗を決めるポイントの数も違います。
一般バレーでは1セット25ポイント先取の5セットマッチが基本です。
しかし小学生では、1セット21ポイント先取の3セットマッチで、先に2セットとったチームが勝利となります。
またテニスなどと同様、デュースはあるので2点差以上の差をつけて規定の得点に到達することが必要です。
[スポンサーリンク]小学生バレーボールのルールの違い
さて、本題である小学生バレーボールのルールの違いをみていきましょう。
フリーポジション制の採用
小学生バレーボールのルールの違い一つ目は、フリーポジション制の採用です。
小学生が行うバレーボールでは、ポジションを自由に決めることができるため、ローテーションがありません。
何人でブロックに飛ぼうが問題がないということです。
身長が高い子は前衛でブロックに専念し、レシーブが得意な子は守備で貢献ができます。
ただ一つ、このルールには懸念点があります。
それは、チーム内にエース的な存在がいた場合、その子の負担が増えてしまって、本来のパフォーマンスを発揮できなかったり、最悪の場合、体を酷使して怪我なども増えてしまのではないかということです。
監督やコーチはしっかり、状況を確認する必要がありますね。
ダブルコンタクト
小学生バレーボールのルールの違い二つ目は、ダブルコンタクトOKということです。
通常であれば、ダブルコンタクト(ボールに2回連続して触ること)は反則になってしまいますが、小学生では、一つの動作の中で連続して体にボールが触れてもOKとされています。
例えば、アンダーでレシーブをした際にボールがすり抜けて膝に当たってしまうパターンなどが該当しますが、小学生はこれを良しとしています。
パッシング
小学生バレーボールのルールの違い最後は、パッシングはNGということです。
パッシングとは、センターラインを超えて相手コートに入ってしまう反則です。
大人が行うバレーボールのルールでは、くるぶしから先以外は、相手選手に直接触れていなければ侵入しても反則とはなりませんが、小学生の場合、膝などが出てしまった場合これは反則になります。
パッシングは小学生の方がルールが厳しいですね。
[スポンサーリンク]まとめ
小学生のバレーボールは、大人と異なりどのようなルールがあるのかをみてきました。
そもそも、大人と子どもで、なぜルールが違うのでしょうか?
それは、「純粋に、かつ安心してバレーボールを楽しむため」だと考えられています。
フリーポジション制で自分の得意なプレーを探して自信をつけるのもいいですし、ダブルコンタクトなどの細かいエラーでいちいちゲームを止めず、シンプルにバレーボールを楽しもうという狙いがあります。
またパッシングを厳しくすることで、プレーの中での怪我への配慮がされているといえます。
勝ち負けも大事ですが、スポーツを通じて健康的な体を作っていったり、スポーツマンシップなどを学んでいくことが何より大切なのではないかと個人的には思っています。
一人でも多くの子が、バレーボールをはじめとするスポーツに興味を持ってくれると嬉しいですね。