バレーボールポジションのセッターは、「チームの心臓」とよく言われます。
それはなぜかというと、セッターはチームの司令塔として試合の流れを作り、味方の能力を最大限に引き出す重要な役割を担っているからなんですね。単にトスをあげればいいという訳ではありません。
バレーボールチームにとって欠かせない存在であるセッター。実際、多くの名監督や名プレイヤーが、その重要性を強調しています。
そして、トップレベルのチームほど、優秀なセッターの獲得や育成に力を入れているんです。
今回は、バレーボールのセッターの役割、必要な技術と能力、そしてセッターになるための練習方法をくわしく説明していきます。
結論から言うと、セッターはチームの要として、技術と知識、そしてリーダーシップを兼ね備えた選手になることが大切です。
セッターとして活躍すると、
- チーム全体の戦略を組み立てられる
- 味方の能力を最大限に引き出せる
- 試合の流れをコントロールできる
目次
バレーボールのセッターってどんな役割なの?

チームの戦略を立てる司令塔
セッターは、チームの戦略を立てる司令塔としての役割を担っています。 セッターは、コート上で瞬時に状況を判断し、最適な攻撃パターンを選択する重要な任務があります。 この役割は、チームの勝敗を左右するほど大切なものです。- 味方の特徴を把握
- 相手の守備体制を分析
- 試合の流れを読む
- 瞬時の判断力を発揮
トスで味方を生かす要
セッターの最も重要な役割の一つが、味方を生かすトスを上げることです。 セッターは、アタッカーが最も打ちやすい位置と高さでトスを上げる技術が求められます。 この技術は、チームの攻撃力を最大限に引き出すために不可欠です。 アタッカーの特徴の把握や、ボールの軌道の正確な制御、そして相手ブロッカーを考慮した上で、最適なトスを上げるのがセッターの腕の見せ所です。 トスの質が低いと、アタッカーの力を十分に引き出せず、得点チャンスを逃してしまうため、常に正確で安定したトスを心がける必要があります。 セッターは、チームの攻撃起点の要として、味方を最大限に生かさなければなりません。相手の弱点を見抜く目
セッターには、相手チームの弱点を見抜く鋭い目が必要です。 セッターは、相手のブロックやレシーブの配置を素早く分析し、その隙をつく攻撃を組み立てる役割があります。 この能力は、チームの得点力を大きく左右します。 例えば、相手の背の低いブロッカーを狙ってトスを上げたり、レシーバーの間を狙った攻撃を仕掛けたりします。 相手の弱点を見抜く目が不足していると、効果的な攻撃ができず、得点チャンスを逃してしまうため、常に冷静に相手の状況を観察する必要があります。 なのでセッターは、チームの戦略家としての役割もあるんです。相手の弱点を見抜き、それを攻略する作戦を立てられたら最高ですね。ときには攻撃も仕掛ける
セッターは、主にトスを上げる役割ですが、時には自ら攻撃を仕掛けることもあります。 セッターによる攻撃は、相手の意表を突く効果的な戦術として、チームの攻撃オプションを広げる重要な役割を果たします。 この能力は、相手の守備を混乱させ、チームの得点力を高める要素となります。- ダンプ攻撃を使いこなす
- トスを装った攻撃で相手を欺く
- ジャンプトスからの突然の攻撃
- バックアタックのオプションとなる
セッターに必要な技術と能力

正確なトスを上げる技
セッターにとって、正確なトスを上げる技術は最も基本的で重要な能力です。 セッターは、どんな状況でも安定したトスを供給し、アタッカーが最も打ちやすい位置にボールを運ぶ技術が求められます。 この技術は、チームの攻撃力を最大限に引き出すために不可欠です。- ボールコントロール能力
- 指先の感覚
- 体の使い方
- 様々なトス技術
高い運動神経と体力
セッターには、高い運動神経と体力が求められます。 セッターは、コート中を素早く動き回り、どんな場所からでも正確なトスを上げる能力が必要不可欠です。 この能力は、安定した攻撃を維持するための重要な要素となります。 素早い動きはもちろんのこと、高いジャンプ力や持久力などを発揮し、どんな状況でも最高のパフォーマンスを出せるかがキモです。 運動神経や体力が不足していると、長時間の試合で集中力が低下し、ミスが増える可能性があるため、日々のトレーニングで体を鍛える必要があります。 セッターは、試合全体をリードしなければいけませんチームを束ねる力
セッターには、チームを束ねるリーダーシップが求められます。 セッターは、コート上の司令塔として、チームメイトを motivate し、最高のパフォーマンスを引き出す能力が必要です。 この能力は、チームの団結力と戦力を最大化するための重要な要素となります。 的確な指示・励ましの言葉・信頼関係の構築を怠らず、チーム全体の士気を高めるよう努力しないといけないので、かなりハードです。 チームを束ねる力が不足していると、チームの団結力が低下し、勝利への道が遠のく可能性があるため、日頃からコミュニケーション能力を磨く必要があります。冷静さと精神力
セッターには、高い精神力と冷静さが求められます。 セッターは、プレッシャーがかかる場面でも冷静に判断し、チームを勝利に導く精神力が必要不可欠です。 この能力は、試合の勝敗を左右する重要な要素となります。 例えば、セットポイントの場面でも動揺せず、最適なトスを選択する冷静さが求められます。 冷静さと精神力が不足していると、重要な場面でミスを犯し、試合の流れを悪化させる可能性があるため、日頃からメンタルトレーニングを行う必要があります。 セッターは、チームの精神的支柱として、冷静な判断で試合を制することが求められます。 [スポンサーリンク]セッターになるための練習方法

トスの精度を上げる
セッターにとって、トスの精度を上げることは最も重要な練習です。 セッターは、どんな状況でも正確なトスを上げられるよう、日々の練習で徹底的に精度を磨く必要があります。 この練習は、チームの攻撃力を最大化するための基礎となります。- 壁打ち練習
- 的当て練習
- パートナー練習
- 動きながらのトス練習
様々なトスを習得する
セッターには、多様なトス技術を習得することが求められます。 セッターは、状況に応じて適切なトスを選択できるよう、様々なトス技術を練習で身につける必要があります。 この能力は、チームの攻撃オプションを増やすために不可欠です。- バックトス
- ジャンプトス
- 片手トス
- クイック
体の動きを鍛える
セッターには、高い身体能力が求められます。 セッターは、素早い動きと安定したフォームを維持するため、日々の練習で体の動きを徹底的に鍛える必要があります。 この能力は、安定したトスを供給するための基礎となります。- ステップワーク
- ジャンプ力トレーニング
- バランス感覚の向上
- コアトレーニング
試合感覚を身につける
セッターには、実戦的な試合感覚を身につけることが重要です。 セッターは、練習で培った技術を実際の試合で発揮できるよう、試合を想定した練習を重ねる必要があります。 この能力は、実戦でのパフォーマンスを最大化するために不可欠です。- 模擬試合
- ゲーム形式の練習
- プレッシャー下でのトス練習
- ビデオ分析
リーダーシップを磨く
セッターには、強いリーダーシップが求められます。 セッターは、チームを率いる立場として、コミュニケーション能力や判断力を磨き、リーダーシップを発揮する必要があります。 この能力は、チームの団結力と戦力を最大化するために不可欠です。- コミュニケーション練習
- ミーティングの主導
- メンタルトレーニング
- チームビルディング活動
バレーボールのポジション別役割完全ガイド!セッターは何をするところ?【まとめ】
この記事では、バレーボールのポジション別役割、とくにセッターの役割について解説してきました。 セッターは、チームの司令塔として試合の流れを左右する重要なポジションです。主なポイントは以下のとおりです。- チームの戦略を立てる
- トスで味方を生かす
- 状況判断力が必要
- リーダーシップが求められる