バレーボールにはイエローカード、レッドカードの他に「グリーンカード」というカードが存在することをご存知ですか?
見たことないという人がほとんどだと思います。
私自身も10年間バレーボール部として活動していましたが、グリーンカードは1回も見たことがありません。
ですが、2024年6月4日に行われたバレーボールネーションズリーグの予選で遂にグリーンカードが出ましたね!
初めてみましたよ〜感動モノでした。
一体どんな時にグリーンカードが出されるのでしょうか。出されたらどうなるのでしょうか。
今回はバレーボールにおけるグリーンカードの使用方法やタイミング、出された後について説明していきます。
[スポンサーリンク]目次
グリーンカードとは
バレーボールにおけるグリーンカードは、スポーツマンシップを奨励するために導入された特別なカードを指します。
(相手チームからチャレンジがあった際、対象のプレーに対し、自己申告を行なった選手にフェアプレーを称えられる意味で与えられることが多いです)
チャレンジとは、誤審を防ぐために導入されたビデオ判定システムのことで、ボールのIN.OUT.やタッチネットなど審判の判断に意義がある場合にチーム側から録画映像による再判定を申し出られるシステムのことです。
なので、バレーボールにおけるグリーンカードはフェアプレーや優れたスポーツマンシップを示した選手やチームに対して与えられるということですね。
例えば、試合中に相手チームの選手を助けたり、正直に反則を認めたりする行為が評価されることがあり、これにより、選手たちは試合の勝敗だけでなく、スポーツの精神に則った行動を意識するよう奨励されます。
グリーンカードの導入は、バレーボールが単なる競技ではなく、フェアネスや尊重の精神を育む場であることを強調する目的があるとも言えますね。
国際バレーボール連盟(FIVB)や一部の国内リーグでこの制度が導入されており、スポーツマンシップの向上を目指しています。
バレーボールネーションズリーグでは、グリーンカードは2018年シーズンから使用されており、小学生バレーなどではもう少し前から使用されています。
[スポンサーリンク]グリーンカードの使用方法
バレーボールの試合時に、グリーンカードを持つのは大会役員・審判員です。
コート上での使用例(小学生)
ここでは、よく使用される小学生バレーにおけるグリーンカードの使用方法をご紹介します。
・ミスをした選手に対して積極的に励ましの声かけをした
・不利な判定になる場合でも、正直に自己申告をした
・点差や状況に関わらず最後まで全力でプレーした
・判断を素直に受け入れ、終始フェアな態度で試合を終えた
【選手に対してグリーンカードを使用する場合】
・判定終了後、左手で選手を指し、右手でカードを示す
【チームに対してグリーンカードを使用する場合】
・試合終了時、サイドを上げて、片方の手でカードを示す
コート外での使用例(小学生)
バレーボールのグリーンカードは、大会役員、審判員、指導者が協力してプレイヤーたちの行動を評価する際に提示される場合もあります。
・礼儀作法など基本的な習慣が他のチームの模範になっている
・ラインジャッジなど補助員の役割に真剣に取り組んでいる
・会場のゴミ拾いなど、施設の用具を大切に扱っている
・チームのためにボール拾いが応援を頑張っている
などのケースですね。
[スポンサーリンク]グリーンカードが出されたら、、
結論、バレーボールの試合でグリーンカードが出されても何も起こりませんし、何も変わりません。
ただただ、その行為が賞賛されるのみですが、グリーンカードを多く獲得したチームには賞金が出されます(これは嬉しい誤算!)。
ちなみに、先日閉幕したネーションズリーグでは、男子スロベニア代表と女子ドミニカ共和国代表がそれぞれ3万ドル(日本円換算で約480万円)を獲得しています。
なお、イエローカードやレッドカードが出されたら退場に繋がったり、相手に1点与えてしまうことになりますが、グリーンカードは相手に点数を与えることもありません。
[スポンサーリンク]グリーンカードのメリットとは?
バレーボールにおけるグリーンカードのメリットは、チャレンジ判定による時間のロスを減らし、試合時間の短縮につながることです。
チャレンジ判定が入るとどうしても時間が取られてしまい、試合を止めることになるので、試合の流れやチームの雰囲気もガラッと変わってしまうことがあります。
それを防ぐために、選手自らネットタッチやブロックタッチを申告するということですね。
すると、試合時間の短縮はもとより、グリーンカードが出ることで称賛されますし、多く取れば賞金もゲットできてしまうので、大きなメリットがあると言えるでしょう。
[スポンサーリンク]まとめ
バレーボールのグリーンカードについてみてきました。
実際、グリーンカードが使われることはほとんどないですが、ルールとして認識しておくとフェアプレーの精神を大切にしていることが実感できますよね。
2024年パリオリンピックが間もなく開催され、今後もバレーボールからますます目が離せません!